ここで、僕は現代のネット状況で引き起こされるあらゆるトラブルの類に遭遇するわけだが、全面投稿雑誌を発行する最大の意味も発見した。それは当時「ポンプ効果」と名付けたものだが、誰もが投稿出来るメディアを持つことによって、あきらかにそれまでの日常生活とは視線が変わるのである。これは当時盛んだった「ぴあ」の「はみだしぴあ」の常連も言っていたが、「自分のメディアを持つ」ことによって、日常生活がメディアで発表するためのネタ探しの時間になるのである。猫が道を歩いていて転んだ。何もなければそれだけの風景だが、「自分のメディアを持つ」ことによって、その事実が、表現のテーマになるのである。投稿者の日常が活性化するといことなのだ。