「インサイド・アウトによる生き方」は自分のやりたいことから始まる生き方といえば、聞こえはよいですが、難しさもたくさんあります。「自分探しの罠」ともいえるでしょうか。その難しさと、原因についても論じられています。
では、その上で、大学生がどうしていくことが大事なのか?これは2点指摘していました。
1.点から面への自己形成-まずは行動する、そのことの意味
「やりたいこと」をまず見つけて、それがわかったら行動するという生き方ではなく、「やりたいこと」のあたりをつけて、あとは行動しながらその形を修正していく生き方です。
自分探しや内面に深く深く入ってきてしまうと、どうしても行動につながらなくなります。そうではなく、行動していきながら、「やりたいこと」を修正していく生き方が大事ではないかという話です。
この話は、「リフレクティブ・マネジャー」で金井先生が「アクションにつながるリフレクション(内省)が大事」といっていることとも関連するなと思いました。
2.他者に向かって言語表現すること-物語化
もう一点は、やりたいことや将来にかかわる自己世界を他者に向かって言語表現することが紹介されていました。
行動をすることは大事ですが、それにしても、やはり将来についての「見通し」は大事です。やりたいことや将来の目標を自己の世界で意味のある形で位置づけ「物語化」することが大事であるという主張です。
(もちろん、物語化できても、行動につながらない場合があるので、1点目に行動することの大切さを述べたとのことでした)
自分の今やりたいことを「点」として語るのではなく、過去からの「つながり」で考える。「時間的展望」として語ることの大切さを述べていました。